The Young Lions (Phoenix Fiction)

The Young Lions (Phoenix Fiction)

パブリッシャー
Univ of Chicago Pr (T)
価格: ¥2,333

The Young Lions (Phoenix Fiction)のレビュー

フェアであることの大切さ
 戦争は往々にして勝てば官軍--勝った側こそ人間的だという錯覚に陥りがちだ。しかし実はこの小説に登場する兵士たちのように、勝った側も負けた側もみな、戦争など早く終えて愛する者のもとへ一日も早く帰りたいと考えているものなのだ。そう、だって同じ人間だもの。登場人物に対してフェアな作者の姿勢に学ぶところが多いと思う。

 この小説を読んだ後では「プライベート・ライアン」に出てくる小ずるくて野卑なドイツ兵というステレオタイプ的な描き方にやりきれなさを感じる。

 この小説が何度か絶版になった後、今再び読めるようになったのは喜ばしいことだと思う。